
『リモート手当は理想よりも約7,000円低い!』在宅勤務者に聞くリモートワークのリアルな出費事情
カジナビ編集部では世の中の気になる疑問に関するアンケート調査を実施!世の中の人の考えを発信していきます!
今回のテーマは「リモート手当」!
リモートワーク中の292人を対象に、リモート手当に関する実情をアンケートしました。
そもそもリモート手当とは?

コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅で勤務するリモートワークを推奨する風潮が生まれました。
しかし自宅で会社と同様の業務を行うには、環境を整える必要があります。
リモートワークに必要な環境整備
- パソコン・タブレット・スマホ等の機器の準備
- ネットワーク環境の整備
- 長時間作業できるデスクやチェアなどの家具の設置
環境整備のためには費用がかかることもあります。またリモートワークが長期になると、機器を使用する電気代や冷暖房費などもかさんできます。
そうした費用に充てるため、社員に「リモート手当」を支給する企業も出てきています。「リモート手当」の支給は義務ではないため、手当の有無や金額は企業によってまちまちです。
今回のアンケートはこんな内容
今回の対象者はリモートワーク中の292人です。
アンケートの質問項目
- 世帯人数
- 業界
- リモートワーク手当の金額
- 手当は足りているか
- リモート手当の妥当だと思う金額
- リモートワークにおける不便や業務効率について(自由記述)
回答者の世帯人数の内訳はこちらです。

4分の3はリモート手当支給あり!
まず会社からリモート手当が支給されているか、支給されている場合は金額を回答してもらいました。

モート手当が支給されているのは全体の4分の3で、中心の金額は1,000〜5,000円(43%)でした。
通信機器や環境の整備、家具の購入などのリモート手当の用途を考えると少ない印象を受けます。
半数以上が「足りない」…リモート手当の現状
続いて、支給されているリモート手当の額が足りているかどうかを聞きました。

半数以上の55%が「足りない」と回答していました。「足りている」と回答した人は16%しかおらず、リモートワークにかかる費用がかなり発生している現状が伺えます。
また「分からない」と回答した人が約3割いることから、不慣れなリモートワークに困惑している人もいるようです。
みんなが妥当だと思うリモート手当の金額は?
リモート手当の妥当だと思う額を聞いたところ、185人から回答がありました。結果はこちらです。

最も多いのは「5,000〜10,000円未満」(42%)で、次が「10,000〜20,000円未満」(21%)、「1,000〜5,000円未満」(25%)と続きました。
30,000円以上必要だと思っている人も1割程度いることから、リモートワークにかなりお金をかけた人もいるようです。
リモート手当の理想と現実の差が明るみに!
実際にもらっている支給額と「本当はこのくらいは欲しい…」と思っている金額の差はどのくらいあるのでしょうか?
リモート手当の「実際の支給額」と「妥当だと思う支給額」の平均額を算出し、どのくらいの差があるのか、集計してみました。

理想額の平均は「10,676円」、一方実際の支給額の平均は「3,683円」リモート手当の理想と現実の差は約7,000円!!支給されるリモート手当が不十分な現状が明らかになりました。
リモートワークでのエピソード
会社で仕事するのとはまるで勝手が違うリモートワーク、勤務実態はどうなのでしょうか。回答者の皆さまが教えてくれた、様々なエピソードをご紹介します。
出費が増えた

これまでのデータでリモート手当が足りない状況は伺えましたが、やはり「出費が増えた」という声も実際に上がっていました。
環境整備のための初期費用と、電気代や通信費などのランニングコスト、どちらもかなりの負担になっているようです。
仕事の能率が下がった

会社の業務をそのまま自宅に持ち込んだことで、業務効率が下がったという声もありました。
業務環境の悪さや他の社員と気軽にコミュニケーションが取れないことに、効率の悪さを感じている人が多いようです。
家族がやたら絡んでくる

いつもはいない家族が家にいる…嬉しくて話しかけたい、遊びたい!という気持ちは分かりますが、こう見えて仕事中なんです!
誘惑が多くて集中できない!

本来であればリラックスの場である自宅。気を抜くと休憩や娯楽に走ってしまい、業務に集中することがなかなか難しいようです。
誘惑が多すぎる自宅でのリモートワーク。あまりに捗らず、カフェや会社に場所を移してしまったという方もいました。
ついダラけてしまう…

集中できない…を通り越して、完全にリラックス状態で過ごしてしまう人も見受けられました。
自宅での業務は気持ちの切り替えが難しいようで、「いやいや、やる気起きないでしょ…。」と開き直っている人もいるようです。
体調に異変

本来仕事のための空間ではない自宅。長期間業務を続けると、体調に異変をきたしてしまう人も。
リモートワークが長期に渡ると、健康上の問題もいろいろと出てくるようです。
こっそりこんなことしてます

仕事中…と見せかけて、みなさんスキマ時間に色々なことをやっています。
リモートの状況をちゃっかり利用している人もいるんですね。たくましい!
アクシデント発生!

自宅でそれぞれ仕事していると、予期せぬ事態が発生することもあるようです。
モートワークの様子にその人の普段の生活が反映されているようで、興味深いですね。
まとめ
リモートワークの292人に、リモート手当についてのアンケートを実施した結果、次のことが分かりました。
今回のアンケート結果で分かったこと
- リモート手当の支給額は「3,000〜5,000円」程度が大半
- 半分以上が支給額では「足りない」と感じている
- リモート手当の理想額と現実の差は月額約7,000円
リモート手当を支給している企業は多いようですが、ほとんど足りていない現状が明らかになりました。
費用だけではなく、リモートワークでは会社と同じように仕事をするのが難しいという声もありました。
社員には大きな負担を強いるリモートワークですが、この状況を活かしてそれなりに楽しく過ごしている人、笑ってしまう出来事を経験した人もいました。
多くの人にとって困難な状況をもたらしたコロナ禍、いつかは「あの時は大変だった」と振り返る日も来るでしょう。
その日が早く来るように今日もリモートワークに勤しむ皆さま、妥当な手当が一刻も早く支給されることをお祈りしております!